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GXR MOUNT A12



撮影するためにどこかへ出掛ける暇も無いので、仕方なく自宅の近所を撮り歩いている訳であるが、見慣れた風景をドラマチック(?)に仕上げる、という視点に立つと、それはそれでだんだん面白くなってきた。
12月とは云えまだ暖かく、秋の終わりといった風情である。



かきねの かきねの まがりかど たき火だ たき火だ 落ち葉たき♪
小さい頃、秋の終わりになると、決まって町のあちこちで、集めた落ち葉を燃やすたき火が行われていた。
子供達は公然と火遊びができるたき火を楽しみにしており、家からこっそり持ち出したさつまいもを、どさくさに紛れて一緒に焼いたりしたものだ。
表面ばかり黒こげになり、芯には全く火が通っていない焼きイモ・・のようなものを、「うぇっ!ぺっぺっ、、」などとやりながら、みんなでかじった事が、まるで昨日のことのように鮮明に思い出される。
もう、遥か遠い昔のことであるのに・・・
みんな、どんな大人になったのだろうか。

なぜ東独製であるCarl Zeiss Jenaのレンズが手元にあるのか、記憶が定かでは無いのだが(汗)、、、確か10年程前に渋谷の某店で購入したと思われる。
何の変哲もないスペックではあるが、絞り開放で撮ると中心部しかピントが合わないという不思議なレンズである。



日曜日に家にいる時は、大抵AMラジオをつけっ放しにしている。
年代的に、オールナイトニッポンやセイヤング等の深夜放送を聴きながら勉強した世代、いわゆる「ながら族」であるため、ラジオが鳴っている方が生産性が良い。とは云え、日曜日に何かを生産している訳でも無く、本棚の整理などがスムーズに進む、といった程度であるが。
いつも聴いているのは受信状態が良いTBSラジオで、安住紳一郎の日曜天国や爆笑問題の日曜サンデーは、面白過ぎて生産性が低下してしまうのが難点である。
最近ではRADIKOなるものができて、パソコンでもラジオを聴けるのだが、あまりにもクリア過ぎていま一つである。やはりラジオ受信機から流れる、多少ノイズが入ったローファイな音は、ハイエンドオーディオには無い味があると思うのだ。

・・・と言いつつ、さりげなくヤシコン編に突入するのであった。



この立ち枯れた植物は、夏の間どんな感じだったのであろうか・・・

何やら森の中のようだが、近所のお庭なのだ。実質270mm相当にもなると、背景処理も楽である。
もはやこのクラスのレンズサイズになると、ボディのGXRがおまけのような感があるが、逆にレンズの重量によって安定感があり歩留まりが良い。



近所の神社では、まだちらほらと七五三の家族が記念写真を撮っているのを見かける。華やかな行事ではあるが、幼児が成人するまでの生存率が低かった時代の親の思いを考えると、感慨深いものがある。結局、家族が皆健康でいることが一番の幸せなんだな、と思えるようになるまでには、ある程度年齢を重ねる必要があるのかも知れない。